探し始める前に決めておくこと
窓口に相談するときに「子どもに関わることなら何でも」と伝えるより、希望を少し具体的にしておくほうが、合う活動を紹介してもらいやすくなります。細かく決めきれなくても大丈夫です。次の3点を考えておきましょう。
どんな子ども・家庭と関わりたいか
赤ちゃんや乳幼児と保護者なのか、小学生なのかで、探す窓口や活動の内容が変わります。この記事では主に、乳幼児とその保護者にかかわる活動を中心に紹介します。
単発か、継続か
イベントの手伝いのような1回きりの活動から始めたいのか、毎週決まった時間に通う活動をしたいのかを考えます。はじめての人は、短い時間や単発の活動から試すと、自分に合うかを確かめやすくなります。
活動できる時間と地域
曜日、時間帯、移動できる範囲を書き出しておきます。自分について整理するポイントは、別の記事で詳しくまとめています。
あわせて読みたい子育てボランティアを始めたい人へ|活動の種類と講習、始める前に整理したいこと あわせて読みたい子育てのボランティアに資格は必要?|活動ごとに違う条件と確かめ方子どもに関わるボランティアを探せる窓口
子育て家庭にかかわる活動の情報は、いくつかの窓口に分かれています。それぞれの特徴を知って、自分の希望に近いところから当たってみましょう。
| 窓口 | どんなところか | 向いている人 |
|---|---|---|
| 社会福祉協議会のボランティア・市民活動センター | ボランティア活動に関する相談、情報提供、活動先の紹介、講座や体験プログラムなどを行う | どんな活動があるか広く知りたい人、まず相談したい人 |
| 地域子育て支援拠点 | 乳幼児と保護者が集い、交流や相談ができる場。拠点によってボランティアの受け入れや育成を行う | 乳幼児と保護者の集いの場にかかわりたい人 |
| ファミリー・サポート・センター | 子どもの送迎や預かりを会員どうしで助け合うしくみ。預かる側の提供会員を募集している | 講習を受けて、送迎や預かりで家庭を手伝いたい人 |
| 市区町村の子育て支援の担当課 | 地域の子育て支援事業や、その運営団体の情報を持っている | どこに聞けばよいか分からない人 |
社会福祉協議会のボランティアセンター
全国社会福祉協議会によると、都道府県や市区町村にあるボランティア・市民活動センターでは、ボランティア活動や市民活動に関する相談や情報提供、活動先の紹介を行っています。ほかにも、NPOやボランティア団体の活動支援、講座やセミナーの開催、ボランティア体験プログラムの実施、活動中の事故に備えたボランティア活動保険への加入促進などに取り組んでいます。
子ども分野に限らず幅広い情報が集まる窓口なので、「子育て中の家庭や乳幼児にかかわる活動を探している」と伝えて相談してみましょう。
地域子育て支援拠点
こども家庭庁の実施要綱では、地域子育て支援拠点の取り組みとして、地域ボランティアの育成や、中学生・高校生・大学生などのボランティアの日常的な受け入れ・養成が示されています。受け入れているかどうか、どんな内容かは拠点ごとに違います。
拠点で活動する人には、業務で知った個人情報を業務以外に使わないことが求められています。学生などのボランティアも含まれます。
あわせて読みたい地域子育て支援拠点とは|子育て仲間とつながる場所の探し方とはじめて行くときのコツファミリー・サポート・センターの提供会員
こども家庭庁の概要資料によると、会員数は預ける側の依頼会員が約60万人に対し、預かる側の提供会員は約14万人です。実施要綱には、提供会員を増やすための説明会や登録会、無料の託児付き説明会などの取り組みも示されており、地域によってはこうした機会に話を聞けます。
提供会員は、緊急救命講習や事故防止に関する講習などを受けてから活動します。報酬を受け取るしくみなので、無償のボランティアとは位置づけが違う点も知っておきましょう。
あわせて読みたいファミリー・サポート・センターとは|頼めること・料金・登録から利用までの流れ探す手順
次の順に進めると、情報を集めすぎて迷うことを防げます。一度にすべての窓口に問い合わせる必要はありません。
- 活動できる時間、地域、関わりたい子どもの年齢をメモにまとめる
- 「お住まいの市区町村名 社会福祉協議会 ボランティア」で検索し、センターの連絡先と募集情報を確認する
- 「お住まいの市区町村名 地域子育て支援拠点」「お住まいの市区町村名 ファミリー・サポート・センター 提供会員」でも検索する
- 気になる活動を2~3件に絞り、募集内容を読み比べる
- 問い合わせて、説明会や見学、面談の機会があれば参加する
- 必要な講習や研修を受け、短い時間の活動から始める
窓口で相談するときに持っていくとよいもの
社会福祉協議会のセンターなどに出向いて相談する場合は、活動できる曜日や時間、地域、関わりたい子どもの年齢、これまでの経験や受けた講習を書いたメモを持っていくと、話がスムーズです。
活動先によっては登録の手続きがあるため、どんな書類が必要かを事前に電話で確認しておくと、二度手間を防げます。
公式の情報を優先する
検索すると、個人のブログやSNSの募集も多く見つかります。子どもにかかわる活動では、運営している団体や担当者、連絡先がはっきりしているかが大切です。まずは市区町村や社会福祉協議会などの公式ページから探し、団体の募集を見るときも、運営元の情報を確認しましょう。
募集情報の見方と、活動先の選び方
子どもにかかわる活動では、参加する人と子ども、保護者を守るしくみがあるかどうかが大切です。募集情報や説明会で、次の点を確かめましょう。
確かめたいことのチェックリスト
- 運営している団体の名前、所在地、連絡先が明らかか
- 活動の内容と、子どもとかかわる場面(保護者が同席するか)
- 活動の日時、1回の長さ、どれくらいの頻度を求められるか
- 参加前の説明会や研修があるか
- 活動中に困ったとき、相談できる担当者がいるか
- 活動中の事故に備えた保険があるか、自分で入る必要があるか
- 個人情報や、子どもの写真の扱いに決まりがあるか
- 交通費や謝礼など、お金の扱いが明らかか
慎重に考えたい募集
運営者や連絡先がはっきりしない、研修や相談の体制がないまま子どもを一人で預かることを求められる、登録の前に費用や必要以上の個人情報を求められる、といった場合は、すぐに応じずに立ち止まりましょう。
子どもを預かって保育する活動は、形によっては都道府県などへの届出が必要になる場合があります。こども家庭庁の資料では、1日に1人以上の乳幼児を保育する事業は原則として届出が必要とされています(臨時の場合などを除く)。判断に迷う場合は、自治体の担当窓口に確認してください。
問い合わせと見学のしかた
はじめての問い合わせは緊張するものですが、担当者にとっては活動に関心をもつ人からの大切な連絡です。自分の希望と状況を短く伝え、分からないことは遠慮なく聞きましょう。
問い合わせの例
「ボランティアに関心があり、ご連絡しました。子育て中の家庭や乳幼児にかかわる活動を探しています。」
「活動できるのは平日の午前中で、〇〇駅の周辺であれば通えます。子育ての経験はありますが、資格は持っていません。」
「募集している活動や、参加の前に受ける説明会や研修があれば教えてください。」
説明会や見学で聞いておきたいこと
- 1回の活動の流れと、ボランティアが担当すること・しないこと
- はじめての人は、どのように慣れていくのか
- 子どもがけがをしたときや、体調が悪くなったときの対応
- 活動を休む・やめるときの連絡方法
- 活動で知った情報や写真の扱いの決まり
始めてから、無理なく続けるために
活動を始めたら、最初の数回は「合うかどうかを確かめる期間」と考えましょう。思っていたことと違う点や、不安に感じた場面があれば、一人で抱え込まずに担当者に相談します。
続けるうちに予定が合わなくなったり、体力的に難しくなったりすることもあります。やめるときや回数を減らすときは、決められた方法で早めに伝えれば問題ありません。
あわせて読みたい子育てのお手伝い、はじめての当日|前日の確認から終わった後までの流れ最初の数回の振り返り
活動のあとに、次のことを短くメモしておくと、担当者に相談するときや、続けるかどうかを考えるときに役立ちます。子どもや家庭の名前など、個人が分かる情報は書かないようにしましょう。
- 予定していた時間と、実際にかかった時間(移動も含む)
- やってみて無理なくできたこと、難しかったこと
- ひやりとした場面や、判断に迷った場面
- 次回までに担当者に聞いておきたいこと
- 今のペースで続けられそうか
だっこのわで関わる方法(公開準備中)
だっこのわは、抱っこや育児を手伝ってほしい親と、手伝いたい地域の人(サポーター)をつなぐアプリとして公開準備中で、いまは実際の依頼には使えません。サポーターはお手伝いに応募する前に運営の本人確認を受け、親がお願いを公開し、届いた応募から相談相手を選ぶ流れを準備しています。社会福祉協議会や子育て支援拠点などの公的な窓口とあわせて、選択肢のひとつとして知っておいてください。
よくある質問
子どもに関わるボランティアはどこで探せますか?
身近な相談先は、市区町村などの社会福祉協議会にあるボランティア・市民活動センターです。乳幼児と保護者にかかわりたい場合は、地域子育て支援拠点やファミリー・サポート・センターの募集も確認してみてください。
資格や経験がなくても応募できますか?
条件は活動先によって違います。資格や経験を問わない活動もありますが、講習や研修の受講が必要なものもあります。募集情報を確認し、分からない場合は問い合わせるときに聞いてみましょう。
学生でも参加できますか?
こども家庭庁の実施要綱には、地域子育て支援拠点で中学生・高校生・大学生などのボランティアを受け入れる取り組みが示されています。受け入れの有無や年齢の条件は拠点ごとに違うため、拠点や社会福祉協議会に問い合わせてください。
ボランティア中の事故に備える保険はありますか?
全国社会福祉協議会によると、ボランティア・市民活動センターは、活動中の事故に備えたボランティア活動保険への加入を勧める役割を担っています。活動先の保険でカバーされるかどうかも含めて、センターや活動先に確認してください。
インターネットで見つけた個人の募集に応じても大丈夫ですか?
運営者や連絡先、活動内容、保険、相談体制がはっきりしているかを確かめてから判断しましょう。子どもを預かる活動は形によって届出が必要になる場合もあるため、迷うときは自治体の窓口や社会福祉協議会に相談してください。
まとめ
- まずは社会福祉協議会のボランティア・市民活動センターに相談すると、地域の活動先を広く知ることができる
- 乳幼児と保護者にかかわりたいなら、地域子育て支援拠点やファミリー・サポート・センターの募集も見る
- 募集は、運営元、活動内容、研修、相談体制、保険、個人情報の扱いを確かめて選ぶ
- 問い合わせでは、時間・地域・できることを先に伝え、説明会や見学で不安な点を聞いておく
- 最初は合うかを確かめる期間と考え、困ったら担当者に相談しながら続ける



