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子育てのお手伝い、はじめての当日|前日の確認から終わった後までの流れ

引き受けると決めたものの、当日が近づくにつれて「ちゃんとできるかな」と不安になるのは自然なことです。はじめてのお手伝いは、段取りを知っているだけで気持ちの余裕が大きく変わります。この記事では、前日までの確認から、会ってすぐのあいさつ、お手伝い中に困ったときの対応、終わった後の振り返りまでを、時間の流れに沿って紹介します。

制作:株式会社Akatsuki 読了 約10分 公開

前日までに確かめること

事前のやりとりで決めたことも、日がたつとあいまいになりがちです。前日までにもう一度見直し、分からない点があればこの段階で相手に聞いておきましょう。当日の朝に確認しようとすると、相手が忙しくて返事がもらえないこともあります。

  • 待ち合わせの日時と場所(地図で行き方と所要時間も確認)
  • お手伝いの内容と、終わる時刻
  • 親がずっとその場にいるかどうか
  • 子どもの月齢と、抱っこなどで気をつけてほしいこと
  • 遅れそうなとき、行けなくなったときの連絡方法
  • 雨の日や子どもの体調が悪い日はどうするか

相手への前日の連絡

決まった連絡方法で、短く確認のメッセージを送っておくと、お互いに安心して当日を迎えられます。内容の変更がないかを確かめるきっかけにもなります。

前日の確認メッセージの例

「明日〇時に〇〇の入口でお待ちしています。お手伝いは、〇〇さんがお買いものをする30分ほどの抱っこでよろしいでしょうか。変更があれば遠慮なくお知らせください」

自分の体調を確かめる

熱っぽい、せきが出る、腰が痛むなど、いつもと違う様子があれば、無理をせず早めに相談しましょう。赤ちゃんとは顔の距離が近くなるため、かぜの症状があるときは見送るのが相手への思いやりです。

行けなくなったときの連絡

行けないと分かった時点ですぐに連絡します。理由は短くてかまいません。代わりの日を提案できるなら添えると、相手も予定を立て直しやすくなります。

キャンセルの連絡の例

「申し訳ありません。熱が出てしまい、明日のお手伝いにうかがえなくなりました。急なご連絡でご迷惑をおかけします。体調が戻ったら、あらためてご相談させてください」

服装と持ち物

抱っこをする日は、子どもの肌や顔に触れるものに気を配ります。おしゃれよりも、動きやすさと、子どもを傷つけにくいことを優先しましょう。

当日の持ち物と、持っていく理由
持ち物理由
充電した携帯電話 遅れるときの連絡や、緊急時の通報に使う
ハンカチ・ティッシュ よだれや汗、自分の手をふくときに使う
自分の飲みもの 暑い日や長めの待ち時間に、自分の体調を保つ
手をふくもの(ウェットティッシュなど) 手洗い場が近くにないときに備える
待ち合わせ場所や連絡先のメモ 電池切れや電波が悪いときにも確認できる
小さめのかばん 両手が空き、抱っこの邪魔になりにくい

服装で気をつけること

  • 爪は短く整えておく
  • 指輪、ブレスレット、長いネックレス、大きなピアスは外す
  • 服の飾りやブローチなど、子どもの肌に当たるものは避ける
  • 香りの強い香水や柔軟剤は控えめにする
  • 靴は、しゃがんだり歩いたりしやすい、かかとの低いものにする
  • 髪が長い場合は、子どもがつかみにくいようにまとめる

持っていかないほうがよいもの

子どもへのお菓子や飲みもの、小さなおもちゃは、よかれと思っても持っていかないほうが安心です。アレルギーや誤って飲み込む心配があり、家庭の方針もあります。どうしても渡したいものがあるときは、事前に親に聞いてからにしましょう。

当日の流れと、最初のあいさつ

はじめてのお手伝いは、次のような流れで進めると落ち着いて動けます。とくに最初の数分で、あいさつと約束の確認をていねいにしておくと、その後のやりとりがぐっとスムーズになります。

親との会話は、無理に盛り上げなくてかまいません。あいさつと約束の確認、終わったときの短い報告ができていれば十分です。子育ての話を聞かせてもらったときは、助言より聞き役を心がけると、相手も気をつかわずにすみます。

  1. 約束の時刻の少し前に待ち合わせ場所に着き、到着を連絡する
  2. 名前を伝えてあいさつし、今日のお手伝いの内容をもう一度確認する
  3. 子どもの様子を見ながら、目線を合わせて声をかける
  4. 親に抱き方を見せてもらい、同じ抱き方で抱っこを代わる
  5. 親がそばにいることを確かめながら、決めた時間だけお手伝いをする
  6. 子どもを親に戻し、様子を短く伝える
  7. お礼を伝えて解散し、必要なら終わったことを連絡する

会ってすぐのあいさつ

最初のあいさつでは、自分の名前、今日の内容、困ったときにどうするかをまとめて伝えます。親は初対面の人に子どもを抱っこしてもらうことに、少なからず緊張しています。こちらから約束を口にすると、親も安心して任せやすくなります。

最初のあいさつの例

「はじめまして、〇〇です。今日はよろしくお願いします」

「〇〇さんがお会計をされるあいだ、すぐそばで抱っこする形でよろしいですか」

「泣いたり嫌がったりしたら、すぐにお返ししますね。抱き方で気をつけることがあれば教えてください」

子どもとの距離の縮め方

いきなり抱き上げると、子どもが驚いて泣いてしまうことがあります。まずは親に抱っこされている子どもに、少し離れたところから目線を合わせて声をかけ、表情を見ながら近づきましょう。人見知りの時期の子どもが泣くのは自然なことで、あなたのせいではありません。

その場で確認し直すこと

  • 親がそのあいだ、どこにいるか
  • 終わる時刻、または終わりの合図
  • 抱っこひもを使うかどうか
  • 子どもの今日の機嫌や体調で、気をつけること

お手伝い中に気をつけること

お手伝いの最中は、子どもの表情と、親の居場所の両方に気を配ります。赤ちゃんを抱っこしていると足元が見えにくくなるため、段差や人混みでは歩く量を減らし、できるだけ立ち止まるか座って抱っこするほうが安心です。

親との約束は「すぐそばにいる」でも、買いものの列やトイレなどで、気づくと距離が離れていることがあります。親の姿が見えなくなりそうなときは、声をかけて近くにいてもらうか、いったん子どもを戻しましょう。熱い飲みものを持った人の近くや、自転車が通る場所も避けると安心です。

泣いた・嫌がったとき

泣きはじめたら、無理にあやし続けず、約束どおり親に戻します。こども家庭庁は、泣きやませるために赤ちゃんを激しく揺さぶったり、口をふさいだりしないよう呼びかけています。戻すことは失敗ではなく、決めたとおりに対応できたということです。

抱っこひもを使うとき

消費者庁は、抱っこひもを使うときの転落や窒息に注意を呼びかけています。前にかがむときは子どもを手で支える、抱っこや降ろすときは低い姿勢で行う、顔や口元がふさがっていないかをこまめに確かめる、といった点を意識しましょう。装着に不安があれば、使わない判断もできます。

あわせて読みたい抱っこのお手伝いを引き受ける前に|確認リストと断り方・安全の基本

子どものことで判断しない

「少し熱いかも」「せきが出ている」と気づいたら、自分で判断せずにすぐ親に伝えます。受診が必要かどうかを決めるのは親です。子どもの急な症状で迷ったとき、親は子ども医療電話相談(#8000)に相談することもできます。

困ったとき・予定外のことが起きたとき

どれだけ準備しても、当日は思いがけないことが起こります。よくある場面での動き方を、あらかじめ頭に入れておきましょう。

当日に起こりうることと、対応の目安
起きたこと対応の目安
子どもの様子がいつもと違う、ぐったりしている すぐ親に知らせる。緊急と感じたら迷わず119番
親が「少し離れてもいいですか」と言う 約束が親の同席なら、理由を伝えて断る
約束の時間を大きく過ぎそう 終わりの時刻を確認し、無理なら親に戻す
自分の体調が急に悪くなった 子どもを親に戻し、お手伝いを終える
身の危険を感じる、不審な人がいる その場を離れ、危険が迫っていれば110番
約束と違うことを頼まれた できる範囲を伝え、あいまいに引き受けない

約束と違うことを頼まれたとき

当日になって「ついでに上の子も見ていてほしい」「家まで送ってほしい」と頼まれることがあるかもしれません。その場の空気で引き受けると、準備も確認もないまま責任だけが増えてしまいます。できないことは短くはっきり伝えましょう。

予定外のお願いへの答え方の例

「今日は抱っこのお手伝いだけのお約束なので、それ以外は控えさせてください」

「お子さん二人を同時に見るのは自信がないので、〇〇さんがそばにいる形でお願いできますか」

不安や不快を感じたとき

相手の言動に不安や不快を感じたら、我慢して続ける必要はありません。子どもを親に戻してお手伝いを終え、その場を離れてかまいません。活動の場や団体を通したお手伝いであれば、あとで担当者に相談しましょう。

終わった後の報告と振り返り

お手伝いは、子どもを親に戻して終わりではありません。短い報告とお礼で気持ちよく解散し、家に帰ってから少し振り返っておくと、次のお手伝いがずっと楽になります。

親への報告とあいさつの例

「途中で一度泣きましたが、窓の外を見たら落ち着いていました。お疲れさまでした」

「今日はありがとうございました。またお手伝いできることがあれば声をかけてください」

振り返りのメモ

  • 事前に確認しておいてよかったこと
  • 当日になって聞けばよかったと思ったこと
  • 体力的につらかった場面と、その時間の長さ
  • 次に持っていきたいもの、持っていかなくてよかったもの
  • 気になった出来事と、相談したほうがよいこと

うまくいかなかったと感じたら

子どもが泣いてばかりだった、思ったより疲れた、と落ち込むこともあるかもしれません。はじめての相手とのお手伝いでは、よくあることです。時間を短くする、役割を変えるなど、次の工夫につなげれば十分です。気になる出来事があったときは、ひとりで抱え込まず、活動先の担当者に相談しましょう。

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次のお手伝いを探すとき

振り返りで見えた「自分に合う時間の長さ」や「できること」をもとに、次の活動を選びます。だっこのわは、親がその場にいる短時間のお手伝いを中心に、手伝ってほしい親と地域の人をつなぐアプリとして公開準備中です。予定を双方で確認して確定し、終わったら双方で完了を確認する流れを準備していますが、いまは実際の依頼には使えません。

あわせて読みたい子どもに関わるボランティアの探し方|地域の窓口、問い合わせ方、活動先の選び方

よくある質問

はじめてのお手伝いで、何分くらいが目安ですか。

決まった目安はありませんが、はじめての相手とは、終わりの時刻がはっきりした短い時間から始めると、お互いに無理をしにくくなります。体力や子どもの様子を見て、次から調整しましょう。

子どもが最初から泣いてしまったら、どうすればいいですか。

人見知りで泣くのはよくあることです。無理に抱っこせず、親に抱っこしてもらったまま少し離れて声をかけ、様子を見ましょう。落ち着かないときは、荷物持ちなど別のお手伝いに切り替える方法もあります。

終わった後、親から個人的な連絡先を聞かれたら。

交換するかどうかは自分で決めてかまいません。迷うときは「今日の連絡方法のままでお願いします」と伝えれば角が立ちにくくなります。活動の場や団体を通したお手伝いなら、その場のルールに従いましょう。

当日、遅刻しそうなときは。

分かった時点で、決めておいた連絡方法ですぐに知らせ、到着の見込み時刻を伝えます。大きく遅れる場合は、親の予定に合わせて中止も含めて相談しましょう。

お手伝い中に写真を撮ってもいいですか。

子どもの写真は、親の同意がなければ撮らないのが基本です。頼まれて撮る場合も、公開しないことを確認し、相手が安心できる扱いを心がけましょう。

子どもがけがをしてしまったら。

すぐに親に知らせ、様子を一緒に確認します。緊急と感じたら119番に連絡してください。活動の場や団体を通したお手伝いなら、あとで担当者にも報告しましょう。

まとめ

  • 前日までに、日時・場所・内容・親の同席・連絡方法を確認し、体調が悪ければ早めに連絡する
  • 爪やアクセサリーに気を配り、子どもに食べものやおもちゃは渡さない
  • 会ったら名前と内容、泣いたらすぐ戻す約束を最初に確認する
  • 約束と違うお願いは断ってよい。緊急時は119番、危険を感じたら110番
  • 終わったら短く報告し、振り返りを次のお手伝いに活かす
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