探す前に知っておきたい、設備の種類と確かめたい点
「授乳室あり」と書かれていても、中の設備は施設によってさまざまです。探す前に、自分が何を必要としているかをはっきりさせておくと、調べるときに見るべき点が分かります。
| 場所 | できることの例 | 確かめたい点 |
|---|---|---|
| 授乳室(個室・カーテン仕切り) | 授乳、ミルク、おむつ替えの台があることも | 個室かカーテンか、利用できる時間、使える人(女性専用か男女共用か) |
| ベビー休憩室・ベビーケアルーム | 授乳、おむつ替え、ミルクの準備、休憩 | 給湯設備や調乳用のお湯、手洗い場、ベビーカーのまま入れるか |
| トイレ内のおむつ替えの台 | おむつ替え | 女性用・男性用・多目的トイレのどこにあるか、ベビーチェアの有無 |
| 多目的トイレ(多機能トイレ) | おむつ替え、着替え | 台の有無。ほかに必要としている人がいることも考えて、使い方の案内に従う |
| インフォメーション・事務室など | 空いている部屋を案内してもらえることがある | 公式情報に載っていない場合の相談先になるか |
男性やパートナーが使えるか
パパや祖父など男性が赤ちゃんを連れて出かける場合は、男性も入れる場所があるかが大切です。男女共用のベビー休憩室や、男性トイレ・多目的トイレにおむつ替えの台を設けている施設もあります。施設の案内図では、授乳室が女性専用か男女共用かを区別して示している場合もあるので、表示をよく見ておきましょう。
利用時間と使い方のきまり
授乳室は、施設の営業時間と利用できる時間が違ったり、スタッフに声をかけて鍵を開けてもらう形だったりすることがあります。混雑時の利用時間の目安を設けている施設もあります。利用のきまりは施設の案内に従いましょう。
ミルク用のお湯があるか
ミルクの場合は、給湯設備の有無が大きな違いになります。厚生労働省が紹介しているFAO/WHOのガイドラインの概要では、粉ミルクの調乳に使うお湯は70℃以上に保つこと、調乳後2時間以内に使わなかったミルクは捨てることが示されています。施設のお湯の温度は分からないことも多いので、お湯を持参するかどうかも含めて考えておきましょう。
方法1:行き先の公式情報で調べる
いちばん確かなのは、行き先の施設が出している公式の情報です。商業施設、駅、公共施設、病院などの多くは、公式サイトに設備の案内を載せています。
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- 商業施設:「フロアガイド」「館内サービス」「赤ちゃん・お子さま連れのお客さまへ」など
- 駅・鉄道:「駅構内図」「バリアフリー設備」など
- 公共施設:「施設案内」「バリアフリー情報」「利用案内」など
- 観光施設・公園:「園内マップ」「よくある質問」など
サイト内の検索窓があれば、「授乳」「おむつ」「ベビー」などの言葉で探すと早く見つかることがあります。
フロアマップの見方
フロアマップでは、授乳室やおむつ替えの台の場所が、文字ではなく図の記号で示されていることがよくあります。地図の凡例(記号の説明)を先に見て、授乳室、おむつ替えの台、エレベーター、多目的トイレの記号を確かめておきましょう。
場所が分かったら、目的の店やエレベーターからどれくらい離れているかも見ておきます。広い施設では、授乳室が一か所にしかないこともあります。
情報が古い場合もある
改装や設備の入れ替えで、場所や利用時間が変わることがあります。公式サイトの更新日やお知らせを見て、しばらく更新されていないようなら、方法3の問い合わせで確かめるのがおすすめです。
方法2:地図や自治体の情報で、周辺も含めて探す
行き先の施設そのものに設備がない場合や、移動の途中で必要になりそうな場合は、周辺にある場所も探しておきます。
地図アプリやウェブ検索を使う
地図アプリで「授乳室」「ベビー休憩室」「おむつ替え」などと検索すると、周辺の施設が見つかることがあります。ただし、利用者や第三者が載せた情報は、古かったり正確でなかったりする場合があります。見つけた場所は、その施設の公式情報で確かめてから予定に入れましょう。
自治体の取り組みを調べる
自治体によっては、授乳やおむつ替えのために立ち寄れる施設を登録して、ステッカーや地図で案内する取り組みを行っています。取り組みの名前や対象の施設、使える設備は地域によって違います。「市区町村名 授乳 おむつ替え 場所」などで検索し、自治体の公式サイトの情報を確かめてください。
ルート上の「途中の候補」を決めておく
電車やバスで移動する場合は、乗り換えの駅や、途中で降りられる駅の設備も見ておくと安心です。行きと帰りでそれぞれ1か所ずつ候補を決めておくと、予定がずれても落ち着いて対応できます。
あわせて読みたい赤ちゃん連れで電車・バスに乗るとき|ベビーカーの乗り方と混雑・ぐずり対策方法3:出発前や当日に問い合わせる
公式情報に載っていなくても、スタッフに相談すれば空いている部屋を案内してもらえる場合があります。初めて行く場所や、情報が古そうな場所は、出発前に電話やお問い合わせフォームで確かめておくと安心です。
電話で聞くときの例
「〇日に生後6か月の子どもを連れて伺う予定です。授乳やおむつ替えができる場所はありますか」
「その場所は、男性も利用できますか」
「ミルク用のお湯はありますか。なければ持参します」
「ベビーカーのまま入れますか。エレベーターはどこにありますか」
聞いた内容は、日付と一緒にメモしておきます。当日、案内された場所が見つからないときに、「〇日にお電話で伺ったのですが」と伝えると話が早く進みます。
当日、その場でスタッフに聞くとき
インフォメーションや受付、お店のスタッフに声をかけると、近くの授乳室や、状況によっては使える場所を案内してもらえることがあります。「授乳できる場所」「おむつを替えられる場所」と、何をしたいかをはっきり伝えると案内してもらいやすくなります。
見つからないとき・使えないときの対処
調べても場所がない、行ってみたら使用中だった、ということもあります。いくつかの対処を知っておくと、慌てずに済みます。
授乳の場所が見つからないとき
- 授乳ケープを使い、人通りの少ない静かなベンチなどで授乳する
- 車で来ている場合は、駐車した車の中で授乳する(暑い日・寒い日は車内の温度に気をつける)
- ミルクの場合は、調乳済みの液体ミルクなど、お湯がいらない方法も選択肢に入れておく(使い方は商品の表示に従う)
- 少し待てば空く場合は、授乳室の近くで待ちながら赤ちゃんをあやす
おむつ替えの台がないとき
おむつ替えシートを持っておくと、多目的トイレや、施設で許可された場所で使いやすくなります。ベンチや床でのおむつ替えは、施設によって認められていない場合や、周りの人の迷惑になる場合もあるので、スタッフに相談してから場所を決めましょう。
おむつ替えの台を使うときは、台に表示された使い方に従い、ベルトがある場合は使いましょう。赤ちゃんが台の上にいる間は、荷物を取るときもそばを離れないようにします。
上の子や荷物があるとき
授乳室やおむつ替えの場所は、上の子が一緒に入れない、ベビーカーごと入れないといった場合があります。上の子がいるときは、一緒に入れるかを問い合わせの段階で聞いておくと安心です。
荷物が多いときは、おむつ替えに使うものだけを小さなポーチにまとめておくと、ベビーカーを外に置く場合も貴重品と必要なものだけ持って入れます。ベビーカーを外に置くときは、施設の案内に従って、通路のじゃまにならない場所に止めましょう。
時間と行き先を調整する
設備のある場所が遠いときは、出発前に家で授乳やおむつ替えを済ませる、設備のある場所に着いてから用事を始めるなど、時間のほうを調整する方法もあります。どうしても場所が確保できない行き先は、滞在時間を短くするか、別の日や別の行き先を考えるのもひとつの判断です。
次のお出かけに生かす記録と、手を借りる準備
一度行った場所の設備をメモしておくと、次のお出かけの準備がぐっと楽になります。家族と共有しておけば、誰が連れて行くときにも使えます。
駅前の商業施設(確認日:〇月〇日)
授乳室:3階エレベーター横。個室2つ、男女共用のスペースあり。給湯あり
おむつ替え:各階の多目的トイレ、2階の男性トイレにも台あり
メモ:お昼前後は授乳室が混む。混んでいたら1階インフォメーションに相談
授乳やおむつ替えの間、荷物を見ていてほしい、上の子の相手をしてほしいなど、ほんの少し手があると助かる場面もあります。家族や友人に頼むときは、「授乳の20分だけ、荷物と上の子を見ていてほしい」のように、時間と内容を具体的に伝えると頼みやすくなります。
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授乳室がどこにあるか、いちばん確実に調べる方法は?
行き先の施設の公式サイトにある、フロアガイドや館内サービス、バリアフリー情報のページを見る方法です。情報が古そうな場合や載っていない場合は、出発前に施設へ問い合わせて確かめましょう。
パパでも授乳室やおむつ替えの場所を使えますか?
施設によって異なります。男女共用のベビー休憩室や、男性トイレ・多目的トイレにおむつ替えの台がある施設もあります。案内図の表示や公式サイトで確かめるか、施設に問い合わせてください。
授乳室のお湯でミルクを作っても大丈夫ですか?
給湯設備の温度や管理のしかたは施設によって違い、利用者からは分からないこともあります。厚生労働省が紹介しているガイドラインの概要では、調乳には70℃以上のお湯を使うことが示されているので、心配な場合はお湯を持参するか、施設に問い合わせてください。
地図アプリに載っている授乳室の情報は信用できますか?
参考にはなりますが、古い情報や不正確な情報が含まれている場合があります。見つけた場所は、施設の公式情報や問い合わせで確かめてから予定に入れましょう。
授乳室が使用中でなかなか空きません。どうすればいいですか?
別の階や近くの施設の授乳室を探す、インフォメーションに相談する、授乳ケープを使って静かな場所で授乳するなどの方法があります。混みやすい時間帯を避けて、少し早めに授乳するのも次回からの対策になります。
授乳室を使うときに気をつけることはありますか?
施設ごとの利用のきまりに従い、混んでいるときは長く使いすぎないよう気を配りましょう。使ったおむつの捨て方も施設によって違うので、表示を確かめ、持ち帰る場合に備えて袋を用意しておくと安心です。
まとめ
- 個室か、男性も使えるか、お湯があるかなど、自分に必要な設備をはっきりさせてから探す
- 公式サイトのフロアガイドや館内サービスを最初に見て、地図や自治体の情報で周辺も補う
- 載っていない・情報が古いときは、出発前に問い合わせ、聞いた内容をメモする
- 見つからないときに備え、授乳ケープやおむつ替えシート、時間の調整を考えておく
- 行った場所の設備はメモに残し、家族と共有して次に生かす



