出かける前にベビーカーと荷物を点検する
買い物の途中でベビーカーの不具合に気づくと、赤ちゃんと荷物を抱えて身動きが取れなくなります。出発前の数分で確かめておきましょう。
ベビーカー本体とシートベルト
消費者庁は、本体や部品にがたつきや亀裂などの不具合がないか日常的に点検すること、シートベルトをしっかり締めることを呼びかけています。タイヤの回り方、ストッパーの効き具合、ベルトのバックルが確実に留まるかも見ておきましょう。
- 本体や部品に、がたつき・亀裂がないか
- シートベルトとバックルが確実に留まるか
- ストッパーがかかり、動かないか
- タイヤに物が絡まっていないか
- 日よけやレインカバーなど、付けているものが外れかけていないか
荷物の収納場所と重さの上限を知っておく
下のカゴなど、荷物を入れる場所と、そこに入れてよい重さはベビーカーごとに決まっています。取扱説明書や本体の表示で確かめておくと、買い物の量を決める目安になります。取扱説明書が手元にない場合は、メーカーの公式サイトで見られることがあります。
買い物バッグと支払いの準備
畳んだエコバッグ、支払いに使うカードやスマートフォンは、ベビーカーを押しながらでも片手で取り出せる場所に入れておきます。会計でもたつかないだけで、後ろに人が並んだときの焦りがかなり減ります。買うものをメモしておくと、店内をうろうろする時間も短くなります。
店までのルートを選ぶ
距離がいちばん短い道が、ベビーカーにとって通りやすい道とは限りません。何度か通ってみて、段差や狭い場所の少ない「いつもの道」を決めておくと安心です。
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消費者庁は、ベビーカーが段差に引っかかって子どもが転落した事例を紹介し、段差や溝、傾斜に注意して使用するよう呼びかけています。歩道の切れ目、側溝のふた、駐車場の出入口の傾きなど、タイヤが取られやすい場所は、速度を落として通りましょう。
階をまたぐときはエレベーターを使う
消費者庁は、子どもを乗せたままエスカレーターや階段を利用せず、エレベーターを利用するよう呼びかけています。国土交通省のベビーカーマークには、ベビーカーで利用できる場所を示すマークと、エスカレーターなど使用を禁止する場所を示すマークがあります。駅や商業施設の公式サイトで、エレベーターの位置を先に確かめておきましょう。
暑い日・寒い日の道の選び方
こども家庭庁は、こどもは身長が低いため地面からの照り返しの影響を強く受けると伝えています。ベビーカーに乗る赤ちゃんは大人より地面に近い位置にいるので、暑い日は日陰の多い道や屋内を通るルートを選び、時間帯もずらしましょう。寒い日は、風の強い場所を避け、足元の冷えにも気を配ります。
店内での動き方
スーパーやドラッグストアの通路は、ベビーカーだと思ったより狭く感じることがあります。店内での動きを少し工夫するだけで、ぶつかる心配やすれ違いのストレスが減ります。
買う順番を決めておく
- 最初:赤ちゃん用品や薬など、今日いちばん必要なもの
- 途中:軽いもの、小さいもの
- 最後:飲み物、お米、洗剤など、重いものやかさばるもの
- 冷蔵・冷凍のものは、帰る直前に
途中で赤ちゃんがぐずっても、必要なものを先に買っておけば、すぐに会計して切り上げられます。
狭い通路とレジ
混んでいる時間帯は、通路の端にベビーカーを寄せて止めると、ほかの人とすれ違いやすくなります。国土交通省の「ベビーカー利用にあたってのお願い」でも、周囲の人との接触や通行の妨げにならないよう、ベビーカーの操作に気をつけることが挙げられています。
レジでは、商品を台に置いてから支払いまでの間、ベビーカーから手が離れやすくなります。止めるときはストッパーをかけ、赤ちゃんの様子が見える位置に置きましょう。
ベビーカーから目と手を離さない
商品を選んでいるときや、棚の下の段を見るためにかがんだときは、ベビーカーから意識が離れがちです。消費者庁は、ベビーカーを不安定な場所に置かないこと、子どもをステップや座席の上に立たせないことも呼びかけています。止める場所は平らなところを選びましょう。
荷物の載せ方:やってはいけないことと、代わりの方法
消費者庁は、ベビーカーのフックに荷物をかけていて、重みでベビーカーごと後ろに倒れた事例を紹介し、重い荷物をぶら下げないよう呼びかけています。荷物はベビーカーごとに決められた収納場所に入れるのが基本です。
とはいえ、買い物をすると荷物は増えます。次の表は、荷物の種類ごとの置き方の考え方をまとめたものです。お使いのベビーカーの取扱説明書の内容を優先してください。
| 荷物 | 置き場所の考え方 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 親の貴重品・スマートフォン | 親が身につけるバッグに入れる | ハンドルにかけたバッグは、倒れる原因になるだけでなく、置き忘れや盗難にもつながりやすい |
| 軽くかさばるもの(おむつのパック、トイレットペーパーなど) | 下のカゴに入る範囲で入れる。入らなければ親が持つ | カゴからはみ出すとタイヤに当たったり、落ちたりすることがある |
| 重いもの(飲み物、お米、洗剤など) | 下のカゴの重さの上限の範囲に収める。超える分は配送や別の日に回す | ハンドルやフックにかけない。重さが偏ると押しにくくなる |
| 冷たいもの・液体 | 口を閉じた袋に入れ、赤ちゃんに触れない場所に置く | 結露や液もれで赤ちゃんの服や座席が濡れないようにする |
赤ちゃんの足元や座席の上に荷物を置くと、赤ちゃんの動きをさまたげたり、落ちてきたりすることがあります。座席は赤ちゃんのためだけに使いましょう。
持ち帰る量そのものを減らす・分ける
載せ方を工夫しても、ベビーカーで運べる量には限りがあります。無理に一度で持ち帰ろうとせず、買い物のしかたそのものを見直すと、毎回の負担が軽くなります。
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重いものが多い週は、2回に分けて買いに行く、家族が休みの日にまとめて買うなど、日を分けます。「ベビーカーで行く日は下のカゴに入る分だけ」と決めておくと、店で迷いにくくなります。
配送や宅配のサービスを選択肢に入れる
店によっては、買ったものを自宅に届けるサービスを用意している場合があります。インターネットで注文して届けてもらう方法もあります。利用できる地域や料金、受け取り方はサービスによって違うので、各店舗やサービスの公式情報で確かめてください。
家族と役割を分ける
重いものやかさばる日用品は家族が車や休日にまとめて買い、平日のベビーカーでの買い物は軽いものだけにする、というように分けるのもひとつの方法です。何を誰が買うかを共有メモにしておくと、買い忘れや二重買いも防げます。
平日(ベビーカー):野菜、パン、赤ちゃんの食事、薬
土曜(車・家族):飲み物、お米、洗剤、おむつのまとめ買い
足りなくなったら:このメモに書き足す
帰り道と、手が足りないとき
帰り道は、荷物が増え、赤ちゃんも親も疲れてきたタイミングです。行きと同じ段差の少ない道を通り、急がず帰りましょう。途中で赤ちゃんがぐずったら、安全な場所に止めてストッパーをかけてから様子を見ます。
国土交通省の「ベビーカー利用にあたってのお願い」では、困っているときは遠慮せずに手助けをお願いしてみることが呼びかけられています。周囲の人に向けても、エレベーターがない場所での上り下りなどで手助けを申し出ることが挙げられています。
「すみません、ドアを少しの間押さえていただけますか」
「エレベーターがなくて困っています。荷物だけ持っていただけると助かります」
「ありがとうございます、ここからは大丈夫です」
荷物を持ってもらう、ドアを押さえてもらう、エレベーターの場所を教えてもらうなど、頼む内容を具体的にすると、声をかけられた人も動きやすくなります。だっこのわは、抱っこや育児を手伝ってほしい親と手伝いたい地域の人をつなぐアプリとして公開の準備を進めており、親がその場にいる短時間のお手伝いを中心に考えています。いまは実際の依頼には使えません。
あわせて読みたい育児を手伝ってほしいとき|頼む相手の選び方とお願いを整理する7項目帰り道で赤ちゃんがぐずったとき
歩きながらあやそうとすると、ベビーカーの操作がおろそかになりがちです。人の流れのじゃまにならない平らな場所に寄せ、ストッパーをかけてから、抱っこや授乳、おむつの確認をします。抱っこしたまま片手でベビーカーを押すのは不安定になりやすいので、近くのベンチや店の休憩スペースで落ち着くのを待つのもひとつの方法です。
家まで距離がある場合は、途中で休める場所を行きの段階で見つけておくと、帰り道の不安が小さくなります。
帰宅後にしておくこと
冷蔵・冷凍のものを片づけたら、ベビーカーのカゴやタイヤの汚れを軽く落としておきます。次の買い物の前にあわてないよう、エコバッグをベビーカーやお出かけ用のバッグに戻しておきましょう。
よくある質問
ベビーカーのハンドルに買い物袋をかけてもいいですか?
消費者庁は、ベビーカーのフックに重い荷物をぶら下げるとバランスを崩して転倒することがあるとして、やめるよう呼びかけています。荷物は決められた収納場所に入れ、入らない分は親が持つか、配送などを考えましょう。
下のカゴにはどれくらい荷物を入れられますか?
ベビーカーによって違います。取扱説明書や本体の表示で、収納部に入れてよい重さを確かめてください。取扱説明書が手元にない場合は、メーカーの公式サイトで見られることがあります。
ベビーカーのままエスカレーターに乗ってもいいですか?
消費者庁は、子どもを乗せたままエスカレーターや階段を利用せず、エレベーターを利用するよう呼びかけています。エレベーターの位置は、施設や駅の公式サイトで事前に確かめておくと安心です。
混んでいるお店にベビーカーで入るのは迷惑でしょうか?
ベビーカーで買い物をすること自体に遠慮する必要はありません。通路の端に寄せて止める、混む時間帯を少しずらすなど、周囲とぶつからない工夫をすれば、お互いに過ごしやすくなります。
買い物中にベビーカーで寝てしまいました。どうすればいいですか?
シートベルトが締まっていることを確かめ、日差しや空調の風が直接当たらないようにして、赤ちゃんから目を離さずに買い物を続けます。暑い日や寒い日は、こまめに様子を確かめてください。
買い物に行く時間帯はいつがよいですか?
店や地域によって違いますが、混雑しやすい時間を避けると、通路やレジでの気づかいが減ります。赤ちゃんの授乳やお昼寝の時間と重ならないように決め、暑い時期は日差しの強い時間帯の移動を避けましょう。
まとめ
- 出発前に、ベビーカーの不具合・シートベルト・収納部の重さの上限を確かめる
- 段差・溝・傾斜の少ない道を選び、階をまたぐときはエレベーターを使う
- 重いものは最後に買い、ハンドルやフックに荷物をかけない
- 持ち帰る量は、日を分ける・配送を使う・家族と分担するなどで減らす
- 困ったときは、頼みたい内容を具体的にして手助けをお願いする


